低脳とは言いたくないが
出先でバスに乗ったところに、駆け込みで中学生3人が乗ってきた。
平日の昼間、まだ13時を少しまわったところだったので「もう学校終わったのか?」と不振に思ったが、
サボって帰って来てたとしてもまぁオレの人生じゃないし別にいいやと思いつつ座席を選んでいた。
奥から2番目の2人席にオレは座り、中学生たちはその後ろの長椅子に陣取った。
オレはヘッドフォンをしていたため中学生の会話も耳に入って来なかったが、段々と調子に乗り出したのか、そのトーンが大きくなるにつれ、
別に気にもしていないのにイヤホンを通してでも彼らの声が良く聞こえてくるようになった。
最初は道端のオリエンタルランドのCM看板を見ながら、ディズニーランドの25周年の話をしていたようだ。
ディズニーシーは出来てから何年経ったとか、前に行ったとき何時だったかなど、他愛もない話をしていた。
続いて、高速道路の高架下をバスが通過したこともありバイクや車の話になった。
「バイクの免許は取らないだろうな。マジ事故るの怖いし、絶対死ぬべ」
「車もアレだ、高速で100kmくらい出して走らないとダメなんだろ?オレの親父、80km以上で走ってたとき見たことねぇよ(笑)」
とか行っていたので、思わずぷっと吹き出しそうになってしまったが我慢した。
そんなこと言ってたって、彼女が出来たり、仕事や家族で出かけたりするようになれば絶対必要になるのにね。
でもオレも当時はこういう会話していたかもしれないな。傍から聞いててみんな吹き出すの堪えていたんだね、きっと(笑)
とまぁここまでは良くある中学生の会話だったのだが、次の話題に、こうは言いたくはないけれども非常に''低脳さ''を感じた。
そう、話題は北京オリンピック聖火リレーに関する各地の暴動についてだった。
「聖火リレーで何か騒いでるよな」
「ああ、チベットのごたごたのやつだろ?」
「水かけられたりしてさ、選手の安全のためにとか言って聖火消して車で運んじゃったりしてるアレな」
「かなりウケるべ(笑)」
「でもさぁ、デモってやってるとTV映るよな」
「あぁ、ちょっと見に行ってみたいよな。チョイ出でTV映れるかも」
「それよか適当にデモ起こしてみたいよな」
「TVは映りたいけど、でもさーアレってやったら捕まるんだろ?」
「ああ、捕まりたくはないよな」
「捕まったら罰金とかあるのかね?」
「中学生だから、まぁ厳重注意くらいで大丈夫っしょ」
「それよか報道陣にもみくちゃにされそうだな」
「一躍有名人になれそう」
「まぁ日本は平和で良かったよなー」
このあと彼らのアハハアハハの笑い声が響き、目的地に着いたのかワイワイ言いながら降りて行った。
今の中学生はこういう単純な物事の考え方なのだろうか。
聖火リレーのニュースを知ってるのは良い。
が、しかし、何でこういうことが起きているのかを詳しく知りもせず、こんなに軽い気持ちで考えるのは良くない。
中学生になってもそんなことも分からないのか。
学校も、先生も、生徒のためにホームルームや道徳の時間にこういうことを真剣に話し合う機会を作らないのかもしれない。
保護者も、全く関心が無いのかもしれない。
もっとニュースを観て欲しい。
自分で、みんなで、考えて欲しい。
そうすればこんな会話、できないだろう。
オレが生まれるずっと前。
学生運動が起こったときのような、若者が何かに対して真剣に意見した時代は、今の日本じゃ当分来なそうだ。
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